2013/04/22

石切ヴィレッジ 家具のダメージ加工 or 経年変化加工


先週末、当社古民家ギャラリー「石切ヴィレッジ」の土間に置いている
下駄箱にちょいと小細工を。

こちらの下駄箱は、
大阪市内の事務所時代に使っていた杉板パネルを
再利用してつくったものですが、
このままだと新しすぎる雰囲気が古民家から
ちょっと浮いてしまうので塗装と、ダメージ加工(?) といいますか、
経年変化加工といいますか、
まあ、使い込んだ感じを加えたいと思います。



今回のダメージ加工で、
使った道具は上の写真、左から

鉈、ケレン(スクレイパー)、鉈、ワイヤーブラシ、ケレン、ハンマー。




まずはハンマーで、
ぼこぼこと叩いてへこませます。
そのときに、ただ適当に叩くのでなく、
いろいろなバックストーリーを考えながら叩きましょう。

工場で棚として使っているときに、ハンマーが誤ってあたったとか
棚になる前に、木工の作業用机の天板として使われていて
なのでミスハンマーの跡がたくさんあるとか、、、。

あと、角が摩耗したかの用に丸く叩くという技もあります。



次は鉈で、傷を付けたり、腐ったり傷んだ感じを出すのに表面を粗く削ったりします。



で、全体的にワイヤブラシでこすります。
ワイヤブラシでこすると木の春夏に育った柔らかい部分が削り取られるので
長年使い込んだ家具のように木が痩せた感じを表現できます。




塗装は、リボス社のタヤエクステリア。
ドイツ製の健康塗料です。

当社では、木部の塗装についてはリボス社の製品を使っています。
古民家再生では、昔ながらのベンガラ塗装も行ないますが、
仕上げはドイツのリボス社のもので押さえています。



塗り立てはつやつやしています。


少しやせて感じがうまく表現できました!







机として使われていて、
ハンマーで叩かれたという設定の場所。。。
(考え過ぎ??)

まあ、そんなことも考えながら、加工しているのも非常に楽しいですよ。 



大方の作業が終了しました。
隣の小さい方は、比較対象としてダメージ加工(?)せずに塗装します。



各部アップ。
角が飛んでいたり、ハンマー跡があったり、
ちょっと腐っていたり。

「人に歴史あり」ではないですが、
「板に歴史あり」を表現すればいいと思います。





並べてみたところ。
ダメージゼロの左の人は、
そのうちに自然な経年変化をしていくと思います。

かたや、私に打ちのめされて傷だらけにされた彼は、、、、、
私の好み通り、古民家によく馴染んでいる気がします。



ちょっと傷めすぎ??
ここは、外に放置していてすこし腐りそうになってしまっていたという設定の箇所。


斜めから撮ったところ。



そのほか傷んだ表現の場所。
こんな傷み方かなーと想像しながら、
加工できるのも解体現場や、
古民家調査などで木材の傷み方をたくさん見て
知っているからだと思います。

が、なんでも新品より、
ちょっと古いものがあるインテリアやファッションが
好きな方なら簡単にできる加工だと思います。

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輝建設株式会社
大阪府東大阪市東石切町5-4-54 石切ヴィレッジ
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